スポーツ時の熱中症は、10代に多く、競技では「野球」「ラグビー」「柔道」「登山」等に多いと報告されています。
運動中に水分補給が追いつかないと血圧が低下し、結果として立ちくらみや失神の症状が現れます。
また、発汗による塩分消失による筋肉のけいれんが起こります。
さらに脱水が進行すれば、発汗機能が停止し、異常な高熱となり、、、重症化していってしまいます。
(大人の方へ・・・アルコールは利尿作用があるので、水分補給にはなりません、ご了解ください^^要注意)
まず、熱中症は暑熱ストレスによって起こる全身的傷害で、1度(軽症)・2度(中等症)・3度(重症)の3段階に分類されます。
<参考>
輿水 スポーツ救急医学 ベースボール・マガジン社
宮本ら スポーツ鍼灸の実際 医道の日本社
福林ら アスレティックリハビリテーションガイド 光文堂
宗田ら 復帰をめざすスポーツ整形外科 メジカルビュー社
<どうしたら良いか?>ですが、、
1度:軽症の場合
まず涼しい所へ移動し、嘔吐に注意しながら水分補給します。
出来れば着衣を薄手にして、足を高くして寝かせます(循環血液量を増やして血圧を上げるため)。
筋肉痙攣やめまいが続く場合は病院受診を!
*症状が改善してもその後の競技・プレーは避けてください。
また、水分補給をしても体重が2%以上減少のままの時は、病院受診したほうが良いです。
2度:中等症および3度:重症の場合
直ちに病院搬送の必要が出てきます。
救急車到着まで、出来る限り体温を下げる努力をします(服を除いたり、体に水分を吹きかけて風を送ったりします)。
呼びかけに反応があって、水分補給が可能であれば、嘔吐に十分気をつけながら、スポーツドリンクなどを飲ませます。
もし、呼びかけに反応しない場合は、嘔吐による誤嚥をさけるため「回復体位」で救急車を待ちます。
<それぞれの症状?について>
1度は「熱失神」「熱けいれん」といわれ、めまい・立ちくらみ、汗が止まらない、筋肉のこむら返り等の症状があります。
2度は「熱疲労」といわれ、頭がガンガンする、吐き気がする・吐く、倦怠感、体温37~40℃等の症状があります。
3度は「熱射病」といわれ、呼びかけへの反応変、歩行困難、全身けいれん、意識喪失、体温40℃以上、発汗停止等の症状があります(ショック状態・臓器不全に要注意)。
何より「予防」が大切!
・水分
熱中症対応において水分補給はとても大切で、大人には冷たい、0.2%ほどの塩分を含んだものが効果的だといわれています。
運動開始前からの摂取が効果的で、目安としては、運動後の体重減少が2%以内になるように!
のどが「渇き」を感じなくても、脱水は進んでいるので、この「渇き」を感じる前に積極的な補給が必要で、もし体重減少が3%を超えると、体温が急激に上昇してしまう、といわれています。
(よく飲まれるスポーツドリンクですが、、、経験的に甘すぎるかも?しれません。あるデータによると、、poka・・・には角砂糖10個・aku・・・・には角砂糖7個分入っているとの報告もあります、、。1日の砂糖の摂取量は1日25gが目安と言われているので、500mlを飲み干せば1日の摂取量を超えてしまう計算になります、、、。ひと工夫が必要です)
【サッカーの練習中の飲み物】スポーツドリンクと水どっちがいい? (sakakids.com)
また、塩分を含まない水のみを補給すると、体液浸透圧が低下して、「渇き」を感じにくくなってしまうとの事。
・トレーニング
暑くなる前からトレーニングを続けることで体質改善・熱中症を起こしにくい体をつくる事は可能です。
具体的には、心拍数が一分間に100回前後を目安とした有酸素運動を1時間半・1週間継続すると、、、、発汗量が増加し、心拍数と体温が低下するとの事、、、、なかなか難しいかも??しれんが、頑張ろ~!
「補足」です
症状の1つに「頭痛」があるからといって、「頭だけ」など限られた部位に起こるものではないことに注意が必要です。
次の場合は要注意で、経過観察後に1つでも当てはまれば、病院受診(早目の対応)をおすすめします。
- 意識がはっきりしていない。
- 自分で水分補給できない(水分・塩分の摂取は自力で出来る場合に限ります。無理やりはダメです。無理に飲ませると、気道に流れ込む可能性があります。また、吐く時は口からの水分補給が適切でないため、点滴などの処置が必要です)。
- 水分と塩分を補給しても症状が改善しない。
くり返しになりますが、原因や症状により熱中症は、「①熱失神」「②熱けいれん」「③熱疲労」「④熱射病」の4つに分類されます。
(熱疲労・熱射病は、急に容態急変の可能性があるので要注意)
熱中症からカラダを守ろう|大塚製薬 (otsuka.co.jp)
①熱失神
皮膚血管の拡張により血圧が低下して、脳への血流が悪くなることにより発生します。
②熱けいれん
大量に汗をかいたところへ、水分のみを補給して血液中の塩分ナトリュウム濃度が低下し、太もも・ふくらはぎ・腕・腹の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。
(ここで、冷やすのか?温めるのか?ですが、熱中症はどのステージでも全身の大きな血管(ワキ・クビ・アタマ・モモ付け根等)を早急に冷やすのが大原則です。
しかし、筋肉がけいれんして痛い時は、患部を一時的に温めてあげたり、ストレッチすると疼痛軽減する場合があります。あくまでも短時間で。痙攣(つった)筋肉は細かな収縮を繰り返しているので、長時間になると肉離れのような症状になり痛みが治まらなくなる場合があります。
疼痛軽減したらアイシングです)
③熱疲労
大量に汗をかいて、水分・塩分補給が追いつかないと、身体が脱水状態になってしまいます。
全身倦怠感、悪心嘔吐、頭痛、判断力低下、冷たく湿った肌、速くて弱い脈、浅い呼吸。
④熱射病
体温上昇のため中枢神経に異常をきたした状態。言動がおかしいや意識が無いなど意識障害や、ショック状態になる場合もあります。
これも、くりかえしになりますが、、、
「熱中症」予防策としては、やはり暑さに対する身体の順応ができるようにし、十分な水分補給の心がけが必要です。試合・練習の30分前に水分と電解質を補給しておくこと、練習中もこまめに飲む必要があります。
なお、水分補給が十分かどうかを調べるためには「体重測定」が有効!!
練習前後を比較して、体重が2%以上減少するようであれば水分補給が足りない可能性がります。(これは、手軽に測定できるのでお勧め)
少年チームの指導者の方へは、「おしっこの色をチェックさせて、濃い色にならない(透明に近い)ように気をつけさせたりする」ことが必要かもしれません。
これからにむけて、熱中症対策は万全にお願いいたします!!
なかなか改善しない「痛みや症状」是非ご相談ください。
お役に立てるとうれしいです!
痛いのや辛いのは本人にしか分からへんのです。
南紀鍼灸接骨院の場所は、この画像が目印! #接骨院の前は太平洋
本州最南端:和歌山:串本:国道42号線沿い:駐車場大きい:西向中学校さんの西側:お食事処「たい島」さん 民宿 たい島 (taijima.jp) の東側です。
#ロケットが飛んでいくのが見える鍼灸接骨院 (予定です)