【野球肘】とくに外側・後側の痛みは要注意!

スポーツ傷害・障害

有名スポーツ選手でも「肘痛」で話題になることもあります。

正直とても厄介です。

すでに外科的対応が必要な場合もあるので、要注意!でお願いします。

肘関節の構造

肘関節は、上腕骨(肩から肘までの骨)と2本の前腕骨(肘から手首までの骨)の合計3本の骨が組合わされて機能しています。

前腕骨の2本とは、「橈骨(とうこつ)」と「尺骨(しゃっこつ)」。そして肘関節の周りにある軟骨や筋肉、腱にサポートされながら安定性を保っています。

一番困るのは野球・バレーボールなどオーバーヘッドの競技で、肘の外側や後側の関節・骨が痛くなる場合です。

(テニス肘やゴルフ肘など腱付着部の痛みは別記事にて:https://nankiblog.com/elbow-pain-tennis/ )

「野球肘(骨の痛み)」・・・増えている!                    

「野球小学生選手の50%が肘を壊していて、その障害が高校生になってからのパフォーマンスに大きな影響を与えている」との報告もあります。

野球肘とは、投球動作を繰り返すことで引き起こされる肘の障害を指しますが、内側障害

外側・後側障害は、別物として対応する必要があると思います。

野球肘(やきゅうひじ) | 診療科・診療センター | 名鉄病院 (meitetsu-hospital.jp)

野球肘は、離断性骨軟骨炎や骨端軟骨損傷、靭帯損傷、さらには進行してしまった場合の変形性関節症などを含む病名です。

(将来的に関節の変形が起きてしまう可能性があるので、スポーツ事だけでなく、今後を見据えての対応が必要で、早期発見・早期施術がとても大切。痛みが出て、すでに肘関節の可動域制限があると、かなり悪化している場合が多い)

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子どもの時に少しでも肘を痛めてしまうと、その時に対処出来たとしても、高校生~大学生くらいになると、球数が投げれなくなる等、なってしまいます。

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長期間にわたり肘を休ませることが必要になる場合もある為、予防的な観点も重要です。     (放置したまま進行してしまうとといって、中高年以降に起こる肘軟骨がすり減って変形をきたす、変形性肘関節症という状態にもなりえます)

野球肘 | 日本臨床整形外科学会 (jcoa.gr.jp)

<原因>

野球肘は、投球動作を繰り返すことが原因で発症しますが、野球小児のすべてに生じる訳ではありません。

実際に野球肘が発症するかどうかは、成長期の個人差や体の左右バランス差、姿勢異常、筋肉や関節の固さや弱さ・ゆるみ等のほか、投球フォーム(いわゆる肘が下がったフォームだと肘に過大な負担がかかるといわれています)も深く関与すると言われています。

野球肘を予防するためには、肘を肩より上に挙げて投げる事が必要なのですが、小学生低学年では、肘が挙がっていない選手がほとんど、、なぜか?、、「挙げる事が出来ないから」、と言われています。

じつは、、肘を挙げる動作を低学年に身につけさせるのはとても大変なんです(-_-;)

肘を挙げるために①:筋トレ 

肩甲骨の動きが大切なのですが、肩甲骨を動かすには「体幹の固定」が必要(腹筋トレーニング30秒固定など)。

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最低限の筋力も必要(腕立て伏せ5~10回)です。(あくまでも自重筋トレーニング)        (腕立て伏せには色々問題があるかもしれませんが、高校生以上になると、腕立て伏せを行ったほうが投球が安定すると言う選手が多いように感じています。腕立て伏せだけではダメです)

肘を挙げるために②: 握り方の工夫 

ボールの握り方が、手が小さいので「わしづかみ(チェンジアップ握り)」になってしまい、

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腕が緊張して、背中を背った状態で投球してしまいます。                   (本来の握り方は、親指が人差指と中指の間の真下にくると良いと言われています)

肘を挙げるために③:トレーニングの工夫

トレーニングとして、サッカーボールスローイングのように大きなボーを高い所から下に向かって投げる練習や「真下投げ CiNii 論文 –  真下投げにおける体幹回旋運動の特徴-真下投げと上肢投球障害-」など、 肘に負担のかかりにくい工夫が必要です。

肘関節には多くの骨や軟骨、靭帯(じんたい)(けん)などが存在していますが、投球動作を繰り返すことで、軟骨がこすれて痛みが生じたり、ときに軟骨がはがれ落ちてしまったりすることがあります。

<どうしたら良いか?>ですが、、

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まず①肘内側の痛み

肘内側の痛みで、初期段階であれば、投球動作を一時的に控えて肘を休ませることで治癒することも期待できます。

野球肘|SPORTS MEDICINE LIBRARY|ザムスト(ZAMST)

内側上顆裂離骨折は、靱帯付着部で骨が裂離するもので、離断性骨軟骨炎よりはるかに多いと言われています。

骨がはがれてしまうのですが、痛みは徐々に軽くなってくるので、中学生くらいまでなら肘にかかるパワーもそんなに大きくないので、投げれてしまう事もありますが、成長とともに、痛みが再発してしまう場合が多いです(安静と施術で、はがれてしまった骨をつける事がとても重要)。      

当院でも、施術やストレッチ指導や体幹トレーニングをしても、痛みが再発してしまうようであれば、スポーツ整形外科への受診をお勧めしております。

②そして、、、肘外側や後側の痛み

4割が痛みを経験…野球少年を悩ます「野球肘」とは : 深読み : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

肘外・後側の痛みの場合は、、、申し訳ありませんが、運動を中止して頂き、早期にスポーツ整形外科を受診して頂いております。

整形外科・スポーツ整形|北出病院 (reimeikai.com)

骨や関節への影響が考えられますので、ご理解をお願いします。

スポーツ整形外科を受診後は、医師のご指導に従って施術していきます。

スポーツしていて「肘が痛いな」と感じたら(子供さん達が痛いと言ったら)早目の来院よろしくお願いします!

なかなか取れない「痛みや症状」是非ご相談ください。

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