肘痛 には、テニス肘・ゴルフ肘など外側・内側・後側と色々ありますが、今回は特に肘外側の腱付着部の痛みについての御話です。
#01 テニス肘
地味にとても痛く、夜眠れない事も、、あります。
早目にご相談ください。一緒に乗り越えましょう!
肘の代表的な痛みとして は、
①上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
②上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)
③肘部管症候群
④肘内障
⑤変形性関節症 などがあります。
#01-01 テニス肘:こんな場合には要注意!
テニスやスポーツでのみ「痛く」なるわけではありませんga。
・タオルや雑巾を絞る時に外側に痛みが
・肘が完全に伸びなくなった・曲げられなくなった 等々
<上腕骨外上顆炎(テニス肘)>
肘の外側の硬い骨の部分を「外側上顆」と呼びます。この外側に付着している筋肉の付け根“腱”という場所に、くり返しの動作で過度の負担がかかり、
細かい亀裂や炎症が起きて痛みが起こると考えられています(腱鞘炎です)。
手首を上に起こしたり、指を上に伸ばしたりするときに肘の外側に鋭い痛みが走ります。
日常生活動作としては、例えばモノをつかんで上に持ち上げる、タオルを絞る、キーボードを打つ等の動きで痛みを感じます。
多くは動かしたときの痛みであり、初期には安静時に痛みを感じることはあまりありませんが、症状が強くなると安静時や夜間にも痛みを感じるようになります。こうなるとかなり大変で、夜眠れなくなったり、治るまでの期間も長期になる場合があります。
point:腱鞘炎の痛みの治癒期間は、痛くなってから当院を受診するまでの期間の約1~2倍程だと思います(一カ月我慢していると、治るのにも1ヶ月以上かかってしまうかもしれません)。「痛いな」と感じたら早目の来院よろしくお願いします。
#01-02 テニス肘:どうしたら良いか?ですが、、
①手首や指のストレッチをこまめに!こまめに!行います(手の平下向きです)。気づいた時に一日100回程おこなって下さい。1回20秒~30秒伸ばします。
point:1日に2~3回のストレッチでは、なかなか痛み軽くなりません。1度に100回行わなくても良いので出来るだけの回数行って下さい。
ちなみに外側上顆炎の場合、下のストレッチは逆です(余計に負荷がかかって痛めてしまいますので要注意)。この手平上向きストレッチは「ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)」用です。
②肘用のバンドやサポーターやテーピングで負担を軽減します。
point:肘関節は含まず、前腕の指先側に巻き付けます。強く巻けば外側上顆への負担が軽くなりますが指先シビレたりしてしまうので巻き具合は調整して下さい。右巻き・左巻きで痛み変化する場合もあります。
③痛みが軽くなってきたら、トレーニングが有効な場合もあります。
簡単に出来るのは「グー・パー運動」です。これも100回ぐらいを目安に行います。
グー・パーして痛みが無くなれば、手関節や肘関節のトレーニングに入っていっても良いかもしれませんが、、慎重にお願いします。
多くは、保存療法で治癒しますが、なかには難治性と言われ外科的な対応が必要な場合もあるようです(テニス肘の約10%)。南紀鍼灸接骨院では今まで、テニス肘で外科的処置になった例はありません。
テニスのバックハンドの動作で痛みを感じることがあることから、テニス肘という別名で呼ばれることがありますが、実際にはスポーツ以外、日常生活動作などが原因となる場合の方が多いです。若いうちに発症することは少なく、30~50代以降になると発症が多くなります。これは、年齢が上がるにつれ、少しずつ筋力が低下することや、肘の腱の強度も落ちてくることが原因と考えられており、はっきりした原因がなく、徐々に痛みが現れてくる場合があります。また、性別に関係なく発症しますが、女性は筋力が弱いことや、家事などで腕を使う動作が多いことから、特に中高年の主婦の方の発症が多く見られます。
中には症状が進行し慢性化しているケースは、炎症を起こした腱にカルシウムを主とした沈着物が溜まり石灰化していることがあるそうです(この場合は外科的処置が必要かもしれません)。
「体外衝撃波治療」という治療もあります。必要な場合は、連携させて頂いているスポーツ整形外科を紹介いたします。体外衝撃波治療は、元々「腎臓結石」を破砕する治療に利用されており、整形外科分野では除痛治療を目的に応用されています。音速を超えて伝わる高出力の圧力波=衝撃波を患部(肘)に当てると、痛みを発する自由神経終末の減少や手根屈筋群・手根伸筋群の血流改善および組織の修復が促されるため、痛みの軽減効果が期待出来るそうです。
#01-03 テニス肘:施術内容(電気や鍼灸)
前腕背側筋群が弾力的に十分に伸び縮みすれば、腱が無理に引っ張られることがなくなり、痛みが軽くなります。そこで、痛みをとると同時に筋の緊張をとるために、電気治療や
鍼灸治療を行います。
痛みのある近くのツボに鍼をします。
point:鍼は使い捨てを使用していますので衛生的な心配はありません。また当院では髪の毛と同じぐらいの細い鍼ですので、、、痛くありません!
特に痛みが強いときは、ツボと筋肉を結んで電気を流します。
肘を痛めていると、腕や手が十分に使えず、首肩の筋肉が緊張して更に痛みが出ることがありますので、同時に首や肩への施術を行うと効果的かもしれません。
なかなか痛みの取れない「肘外側の痛み」是非ご相談ください。(野球肘に関しては別投稿記事を御覧ください)
南紀鍼灸接骨院の場所は、この画像が目印! #接骨院の前は太平洋
本州最南端:串本:国道42号線沿い:大きな駐車場あります:お食事処たい島さんの東側です。