若年性のスポーツ障害として多く見られる疾患の一つで、足関節捻挫がきっかけに発症する事もあります!
「足関節捻挫」にはよく遭遇します。
足関節捻挫は、ひどくなければ、だいたい2~3週間でランニングが出来るようになると思います。
テーピングをすれば1週間後の試合にも出場する事が可能かもしれません。
しかし、無理をすれば、、、治癒までの期間は通常の倍位に延びてしまいます。
出来れば、2週間程は無理しないことが理想です。
先日、足関節捻挫をして内側に捻ったのに、なぜか足関節の内側の少し前方が痛いという選手が来院しました。
そんな時は、今回の「有痛性外脛骨」を疑います。
スポーツ活動の盛んな10∼ 15歳の思春期に発症することが多い、といわれる足部のスポーツ傷害です。
どうしたら良いですか?
学生スポーツ選手5人に1人にこの「外脛骨」があり、そのうち50%が痛みの伴う「有痛性外脛骨」になってしまう、ともいわれています。
有痛性外脛骨は、知らず知らずのうちに進行していってしまいます。当院への患者様でも、かなり酷くなってからやってくる選手がいます。
ひどくなると、外科的対応が必要になってしまう場合もあるのです。
有痛性外脛骨は、外観的に徐々に「偏平足」になって痛みを増していく傾向もあります。そして、さらに扁平が進むにつれて靴に外脛骨の出っ張った部分が当たり、痛みが増強します。
基本的に、有痛性外脛骨の予後はテーピングや
足底板などを
痛みの緩和と進行を抑え、エクササイズによるアーチの確保などで比較的良好です。
【エクササイズ&トレーニング】
タオルギャザー
ニーベントカフレイズ
チューブトレーニング など
中には足底板もテーピングも効果が無く、痛みの緩和が出来ないほど進行してしまっている症状もありますが、社会人になるくらいには自然治癒するものが殆どだといわれています。
有痛性外脛骨は、手技とエクササイズとケアで、ある程度進行を止め、痛みをやわらげ、そして痛みを消失させる事も出来ると考えます。(超音波治療器などを使用)
有痛性外脛骨とは?
人間の体には、「種子骨」というものが存在します。
種子骨とは、腱の中に存在する骨で、関節運動時に関節と腱との間に摩擦を減らす機能を持っています。代表的なものに「膝蓋骨(膝のお皿)」があります。
たまに種子骨と過剰骨を一緒に考えている人がいますが、腱の中に存在し筋腱の運動高率を高める「種子骨」に対し、発生学的に遺残物とも過剰物ともいえる物が「過剰骨」です。
この過剰骨が足の舟状骨に発生している物を「外脛骨」と言い、これに痛みが伴うと「有痛性外脛骨」になります。
「外頸骨」は「過剰骨」です。全体の約20%前後の人がこの外脛骨を持っているとの事。
そして外脛骨を持つ人の約50%:半分が痛みを発生しているとの報告もあります。
足舟状骨は後脛骨筋腱の付着部になっています。
後脛骨筋は足関節を底屈する働きを持っているので、後脛骨筋が収縮するたびに「外脛骨」は腱に引っ張られ刺激を受ける事になります。
この様な刺激の繰り返しや打撲、靴による圧迫刺激などで痛みを発生すると思われます。
外脛骨と舟状骨の間は線維性または硝子軟骨などの組織でできています。その為、この部分は刺激に弱いのです。
外脛骨のケアとしては、足裏のマッサージや関連筋である後脛骨筋のマッサージなども必要!
家で簡単に出来るのは、5分間くらいゴルフボールなどを足の裏で踏んだり、転がしたりして足底筋を緩める方法もあります。足底のマッサージは、土踏まずの部分を丁寧に指圧していきます(固いです)。
後脛骨筋は腓腹筋と脛骨の境の辺にあります。
ヒラメ筋をほぐす事により、ヒラメ筋と筋連結がある後脛骨筋もほぐれていくことが期待できます。
後脛骨筋はシンスプリント関連筋でもあるので、その予防としても効果が期待できます。
「痛いな!」と感じたら早目の相談お願いします
一緒に乗り越えていきましょう!
南紀鍼灸接骨院の場所は、この画像が目印!
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