疲労骨折の可能性もあるので要注意!です。
学生スポーツ選手の腰痛はとても多く、特に下記のような痛みの場合は「腰椎分離症」や「椎間関節症」を疑います。
・腰・背中を反らせる時の痛み
・ゴルフスイングなどの回旋(まわす)動作時の痛み
・背中をそらせながら左右どちらかに上半身をねじる痛み
・長く座っている時の重だるい痛み
・イスから立ち上がる時の痛み
「椎間関節」の位置は「腰椎分離症」で椎弓が分離する部位ととても近く、痛みを感じる動作も似ているので、理学所見等で間違われることがありますので、画像での診断が必要となります。
(画像所見が鮮明でない「腰椎分離症」の場合、痛みの原因はこの「椎間関節」である可能性があります)
*当院でも、分離症だと思い「スポーツ整形外科」に精査をお願いした所、椎間関節症との診断を頂いた事があります。
ある調査によると、「腰痛300人中、約20%が椎間関節性の痛みであった」との報告もあります。
分離症・椎間関節症、ともに困っている学生スポーツ選手が多くいます。
どうしたら良い?
ですが、、、
腰椎分離症・椎間関節症、ともに腰を反らせた時の痛みが主なので、腰椎屈曲運動療法が主となります。
しかし、椎間関節症と椎間板症(ヘルニア)が重なることもあるので注意が必要です。(ヘルニアの場合は、伸展運動療法が主となります)
椎間関節症による腰痛は体を動かすときにズキッとくる痛みです。前かがみや長時間の座位でジワッと重だるく痛む椎間板症とは対照的です。
しかし,両者が合併している患者さんも多く,その場合,椎間関節の鋭い痛みがとれた後も、深部の重苦しい痛みが残ってしまう事があり、両方の対応が必要になります。
ここでは、腰椎分離症・椎間関節症、ともに腰を反らせた時の痛みに対する対応を述べていきます。
ストレッチが最高の予防手段
腰周囲ストレッチを行うことで腰椎に応力が集中するのを避け、症状の悪化を防ぐことができると考えます。
やはり治療より予防が大切!
腰椎分離症
競技によりますが、成長期スポーツ選手の腰椎分離症(疲労骨折)の発症頻度は15~50%ともいわれます。
また、男女差はありますが、成長期スポーツ選手の腰椎分離症は13歳頃が最も発症しやすいといわれます。
早期発見がとても大切!なのです。
腰椎分離症の注意点
判断ポイントがあります。
① 成長期
② 活発なスポーツ
③ ジワジワ痛くなってきた腰痛
④ 腰椎伸展(背屈)での腰痛
⑤ 腰椎棘突起打診での叩打痛
⑥ 片脚ジャンプでの腰痛
などがあると要注意!(特に④~⑥)です。
成長痛分離症は、発症早期であれば運動制限と硬性コルセット装着で骨癒合が期待できるため、疑わしい場合は積極的に精査を勧めており、スポーツ整形外科を紹介させて頂いております。
子供の頃の「腰椎分離症」を放置すると、大人になって、、、
「成長期の腰椎分離症」が治っていないと、大人になってひどい腰痛が起こる場合があります。
症状が進行してしまうと、歩行困難の可能性も!?
分離症は、疲労骨折の1つです。
特にジャンプや腰をひねる動作を繰り返すスポーツで発症しやすく、一番下の第5腰椎に起こりやすいといわれます。
くり返しになりますが、発症初期であれば、半年ほどスポーツ活動を休止して、硬性コルセットでしっかり固定すれば治癒は可能だと考えます。
腰椎の回旋可動域は少ないので「固定」は必要です。 (「腰で回す」いう諺は間違っていると言われています)
しかし、分離症が発症して時間が経過し、進行してしまうと、骨癒合は期待出来なくなってしまう場合が多いです。
*成長期に腰椎分離症が発症してしまった場合、完治を目指す必要があります。
さらに、分離症を放置していて、次第に腰椎間の安全性が悪くなり、上下の椎体(腰骨)が前後にズレてしまう場合を『腰椎分離すべり症』といい、、、辛いです。
いずれにしても、筋肉のバランス訓練やストレッチは大切!。
(これとは別に、分離症はなく、加齢によって椎間板や椎間関節がゆるんで起こる場合は『腰椎変性すべり症』と呼ばれ、初期のうちは椎間板や椎間関節由来の腰痛が主体で現れます。
しかし、進行して生じたズレが大きくなってしまうと、次第に周囲の神経を圧迫するようになり、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアと同じような状態になり、一定の時間歩くと脚が痛くて歩けなくなる「間欠跛行」や「坐骨神経痛」のような下肢の痛みやしびれが現れてきてしまいます。
ひどくなって失禁や閉尿といった膀胱直腸傷害など、日常生活に著しい障害が出るようなら外科的対応が検討されますが、ほとんどの患者さんは保存的治療での対応となるようです。)
腰椎椎間関節症
背骨(脊柱)は椎骨と呼ばれる骨一つ一つが積み重なってできており、椎骨と椎骨の後ろ左右にある関節のことを「椎間関節」と呼びます。
椎間関節は滑膜(関節を包み込む膜のこと)で包まれており、この滑膜には豊富な神経終末(痛みを感知する神経)が分布する事がわかっています。
重量物挙上、後屈などの動作で椎間関節に大きな力がかかります。
この椎間関節に微細な損傷が起こることで炎症が生じ、その結果として発生する腰痛の事を椎間関節性腰痛(あるいは椎間関節症)といいます。
(成人の腰痛の場合は、大部分が椎間関節由来であるとの報告もあるほど腰痛の原因として多い状況で、変形性脊椎症や椎間板症などでも、実際は椎間板よりも椎間関節の方が痛みを出している可能性があります)
痛みの部位はウエスト周辺の通常の腰痛の場合もあるし、関連痛として臀部にまで痛みが及ぶこともあり、この臀部周辺の関連痛が大きな特徴です。
参考URL
腰椎椎間関節症/真田整形外科 (sanada-seikei.com)
参考図書
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