足関節捻挫は靭帯の損傷【南紀鍼灸接骨院:串本:和歌山】約50%がスポーツ外傷です

スポーツ傷害・障害

学生スポーツ選手が繰り返して困っている「足首捻挫」は、スポーツ外傷の中でも最も頻度が高く、多くが外側靱帯が損傷する内反(内返し)捻挫で発生しています。(「足関節捻挫」は「靭帯損傷」です)

再発率は50~70%と高く、捻挫を繰り返すことで慢性の足関節不安定症に進行してしまう場合もあるので要注意!専門的な施術を行い、早期スポーツ復帰に向けた取り組みが必要です。

足関節捻挫のケガは多く、スポーツ外傷全体の約3割を占めるともいわれています。        また、中学生以下が約25%、高校生以上でも約30%と年齢を問わず発生するのも特徴です。

①原因・症状

主に、足関節の内返し(内反)強制と外返し(外反)強制の捻挫に分けられますが、内返し(内反)強制により起こることが多い(足関節捻挫の70~80%)です。                             内返し強制は主に足関節外側の靱帯を損傷し、

外返し強制は足関節内側や脛腓関節の靭帯損傷を起こします(サッカーのボールインパクトでも発症)。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: CIMG6000-768x1024.jpg

ランニング中(特に下り)に踏み外したり、サッカー・ラグビー・アメリカンフットボールなどの接触プレーや、野球のスライディング、体操競技、テニス等でも多く発生しています。

内反捻挫の場合は外くるぶしあたり、外反捻挫の場合は内くるぶしあたりに痛みが出現します。  (内反と外反があります・・・テーピングの巻き方が異なります。右足内反・左足外反などの場合もあります)

②分類

内反捻挫で起こる足関節外側靭帯損傷は以下のように分類されます。

・1度損傷:運動時のみ痛みがある

・2度損傷:外側靭帯の部分損傷であり、中等度の痛み、腫脹、皮膚の変色、機能低下と不安定性を認める

・3度損傷:外側靭帯の完全断裂であり、腓骨周辺に4cm以上の腫脹、変色、重大な機能低下と可動域低下、不安定性を認める

鍼灸接骨院での施術的には、この2度と3度に分かれ目があって、この違いを正しく見極める事が大切だといわれています。

3度のような完全断裂では、関節の不安定性があり、ギプス固定や手術(縫合)などを行わなければ修復できないと考えられるからです。

(足関節外側の靭帯損傷では、一般的にX線診断において距骨傾傾斜角が10度以上、前方引き出し現象が8~10mm以上で、不安定性の強い靱帯損傷例には外科的に靱帯修復術を選択すると言われています。保存療法で3週間程度の固定をする方法でも予後良好とは言われています)

一番多い、内返し(内反)強制による前距腓靭帯は、背屈で緊張し、底屈で弛緩します。      そのため3度損傷に対する保存療法では「背屈位」にしないと靭帯が伸びた状態で癒合し不安定性が生じる可能性があるので注意が必要です。  

③受傷後

・1度損傷では、歩行も軽い走行も可能であり、RICE処置を行って、数日で競技復帰が可能な場合もあります(数日間でも固定してしまった方が良いかもしれません)。

受傷後に安静時痛や熱感が治まってきたら、足関節背屈制限を防いだり、腫れを吸収するために、足関節の背屈や足指の開閉運動(グーチョクパー)を行っていきます(無理しないように)。

悪化しないように要注意!

・2度損傷では、ハーフのシーネやギプス、固定サポーター、包帯による固定を3週間程行った方が良いと考えます。

受傷後4週間程度から軽度サポーターやテーピングを装着し、ジョギングを開始。段階的にスピードを上げていき、カッティングやストップ動作へと進めていきます。

・3度損傷や慢性的な不安定性を生じている場合には、スポーツ整形外科を紹介させて頂く場合が多いです。

④再発予防

 体重がかかった時の左右へのバランス能力が再受傷を防ぎます(固有感覚と言います)。

不安定板や片足荷重でのトレーニングをしっかり行い、再受傷を防ぎましょう。テーピングだけでは防げませんし、バランス障害があると何度も受傷したりします。   

捻挫は癖になる」と言いますが、それほど再発率が高い怪我だとされています。

捻挫を繰り返していると、靭帯そのものが緩くなり、足関節の不安定性が生じてしまいます。

緩くなった靱帯はトレーニングで強化出来るわけではないので、その代わりとなる足関節周囲の筋肉を強化する必要があるのです。

足関節だけでなく、体幹や股関節、膝関節といった全身の筋力を強化することにより、体の崩れを防ぎ、捻挫をしにくい姿勢をつくることが大切。

また、外的なサポートとしてテーピングやサポーターも予防には有効です。

それでも足関節の不安定性が著明な場合は外科的に靱帯を修復する場合もあります。

いずれにせよ、再発防止がとても大切で、再発を予防するためには、しっかり体の軸をつくり・柔軟性を高め・適切な動作を身につける事が大切です。

**焦ってはダメダメ*です。

困ったら早目に御相談ください。一緒に乗り越えましょう!

南紀鍼灸接骨院の場所は、この画像が目印!

本州最南端:和歌山:串本:国道42号線沿い:駐車場大きい:お食事処たい島さんの東側:西向中学校さんの西側です。

タイトルとURLをコピーしました