足首の後外側や踵周囲が痛い場合、一般的にはアキレス腱炎を疑うことが多いです。
しかし、「足の三角骨」という過剰骨障害の可能性もあります。 (アキレス腱炎と三角骨障害では、施術方針が異なります)
三角骨とは、足関節の距骨の後ろにある過剰骨です。 (過剰骨とは文字通り、本来は無い、過剰にある骨で、多くの場合、片足だけに見られ、健常者の約10%にあるといわれています)
中学生〜高校生から出現する可能性が高くなります。
足の三角骨障害は、通常無症状で、足関節捻挫などの外傷後、またはスポーツで繰り返される微小外傷により徐々に痛みが出現することがあります。(ちなみに、手にも三角骨がありますが、こちらは過剰骨ではありません)
三角骨障害は、足関節後方インピンジメント症候群の1つです(インピンジメントとは「挟まる」「衝突」を意味します)。
参考web:日本整形外科スポーツ医学会HP「スポーツ損傷シリーズ 21.足関節後方インピンジメント症候群」 三笠_s21_11 (jossm.or.jp)
どうすると痛い?
「足首を底屈したり、つま先立ちすると、足首の後ろ(外くるぶしの後方・アキレス腱の前方)に強い痛みが出ます」「ボールを蹴ると痛いです」と、サッカー選手などが訴えて来院することが多く、患部を押しても痛いです。
このような場合「三角骨障害」が疑われます。
つま先立ちなどで足の甲を伸ばした状態のときに、過剰骨である「三角骨」が足関節後方で脛骨と踵骨の間に挟まれて痛みが生じてしまいます。
特に以下のような動作は、三角骨障害で現れやすい症状です。
・普段は痛くない。足を伸ばす動きだけが痛い。
・片足で踵上げをすると痛い。
・サッカーのインステップキックが痛い。
・バレエのポアント動作が痛い。
・空手の蹴り動作をするのが痛い。
・体操や新体操で、綺麗に足を伸ばそうとする動作が痛い。
・水泳のバタ足動作が痛い。
初期のうちは軽い痛みや違和感だけで、安静にしていれば回復することも多いです。
しかし症状が進行するにつれ、次第に動作時に毎回痛みがあったり、重症になると歩行時に痛みを伴うこともあります。
どうしたら良い?対処法
「痛み」は中高生を中心に学生が多いため、年齢を考慮して基本的に保存療法を選択します。
保存的療法でも改善しない、痛みが強く日常生活に支障がある、どうしても早くスポーツに復帰したい、、などの場合には外科的対応を選択します。
保存療法
痛みがある時は、まず痛み・炎症を抑えることを優先。 (この部の痛みの場合、痛くても頑張らなくてはならない状況の選手が多いように感じてしまいますが、、、)
サポーターやテーピングで固定してしまった方が良いかもしれません。
強い痛みが治まれば、足関節の可動域拡大や周囲筋強化を目的に機能訓練を行います。
ゴムチューブを使った足関節の筋力強化、足でタオルを掴むタオルギャザー、バランスボードでのバランス訓練など。
「体幹トレーニング」も当然必要です!
痛みが改善しない場合の外科的な対応に関しては「スポーツ整形外科」を紹介させて頂きます。
整形外科・スポーツ整形|北出病院 (reimeikai.com)
三角骨が出来る原因?について
・骨化核の癒合不全の状態に陥り過剰骨となったもの
三角骨に相当する部位の骨化は7~13歳頃に現れ、通常は1年以内に距骨本体と癒合して外側結節を形成します。しかし、何らかの原因で癒合せず、分離したままの状態で残る場合に三角骨を形成すると考えられています。
・距骨後突起の外側結節が骨折を起こし偽関節となったもの
などが考えられています。
参考文献:三角骨障害
北村ら 運動器の臨床解剖アトラス 医学書院
AndrewBiel ボディ・ナビゲーション 医道の日本社
河上な 骨格筋の形と触察法 大峰閣
痛いのや辛いのは本人にしか分からへんのです。
なかなか改善しない「痛みや症状」是非ご相談ください。
お役に立てるとうれしいです!
地域医療の一番身近な窓口を目指します。
もっと元気になりたい方募集中!
南紀鍼灸接骨院の場所は、この画像が目印! #接骨院の前は太平洋
本州最南端:和歌山:串本:国道42号線沿い:駐車場大きい:西向中学校さんの西側:お食事処「たい島」さん民宿 たい島 (taijima.jp)の東側です。
#ロケットが飛んでいくが見える鍼灸接骨院 (の予定です)
ロケット|串本町 (town.kushimoto.wakayama.jp)
和歌山のロケット発射 バスで見学場へ、駐車場確保(産経新聞) – Yahoo!ニュース
「串本の水」について|串本町 (town.kushimoto.wakayama.jp)
コメント