*「半月板には、軟骨にかかるストレスを減らす重要な役割があるため出来る限り残す事が重要。以前は、半月切除術が主な治療法とされていたが、半月切除後に長期観察すると、関節軟骨が傷む(特に外側)ことから、現在では温存を目的とした治療が重要視されています」との事です。
病院の先生によって、お話が様々で、、、
「MRIで半月板損傷と確定したら、保存療法による治癒はありません」 「基本的に症状のある半月板損傷は手術適応です」「引っかかりや関節が腫れてくることが主症状」 「半月板損傷では自然治癒はないし、保存療法で治癒することもありません」 「半月板は軟骨だから神経や血管は無い。だからそれ自体痛くはないんです」 「昔は、、、半月板がちょっと傷んだら取ってしまえというのが当たり前でした。<取ってもまた再生されるし、変形性関節症もそれでよくなる>と平気で本に書いてありました」(私もスポーツ整形で研修させて頂いていた20年程前に「かつてはそう言われていた」と聞いた事があります)、、、や、
「半月板の血行が良部位では、自然に治癒する場合もあります。いかに半月板を温存するかが大切!」「保存療法で症状が徐々に良くなるケースもあります」「半月板というのは軟骨と靭帯の間くらいの組織。ある時は靭帯、ある時は軟骨という両側面を要求され、形態も複雑で、対応が難しい」 「よほどボロボロになっていない限り、まず全摘はしません」 「2/3くらいでも残っていれば、まだなんとかなる」などなど
南紀鍼灸接骨院で分かること・出来ること
<半月板の役割>
半月板は、膝関節の大腿骨と脛骨の間にある軟骨です。内側と外側のそれぞれにあり、形が異なり、それぞれ「外側半月板」と「内側半月板」と呼びます。膝にかかる荷重を分散したり、衝撃を吸収したりする働きを持っています。それ以外にも関節潤滑、軟骨への栄養素供給などの機能があります。
これら2つの半月板の間を「前十字acl靭帯」と「後十字pcl靭帯」が走行し、上の大腿骨と下の脛骨とをつないでいます。
半月板の上面は、わずかにクボんで大腿骨軟骨面の球状面にほぼ沿い、大腿骨と脛骨の関節面の適合性を増して荷重を分散する働きをします。 下面は脛骨軟骨面の平らな形状に沿っているため、半月板周囲側が厚く、関節内側が薄い構造になっています。
前方は、横靭帯によって脛骨前面にしっかりと固定されています。
膝関節中央部は内側半月板が関節包により強固されているのに対して、外側半月板の固定性は弱く、膝の屈伸に応じて内・外側半月板が共に動き、内側半月板が約5mm、外側半月板は約10mm程前後に移動するといわれています。
また、内・外側半月板とも、関節包につながっている周囲側の分厚い部分3分の1弱は血管が走っていますが、関節内側の薄くなっている3分の1には血管がありません。
血管の無い、この部分は、同じく血管がない関節軟骨と同様に、栄養は関節液より得ていますが、自己治癒能力はほとんどなく、自然再生することは望めないといわれています(この痛んでいる箇所の判断を頂けるかが「接骨院」「鍼灸院」にとっては非常に大事で、自院に通院するスポーツ選手の膝半月板損傷が疑われた後に、整形外科を受診して貰う場合に、この損傷部を出来る限り明確にして頂き、自院での施術継続で良いのか?ドクターに外科的対応をお願いするのか?の判別が必要となります。
レッド(レッドホワイト)ゾーンのケガであれば、施術期間をかける事が出来るのであれば自院での施術継続が可能かもしれません。ホワイトゾーンのケガであれば外科的対応を早期にお願いする必要があるかもしれません、、、、このような事があり、南紀鍼灸接骨院では、スポーツ選手のケガで患者様に受診をお願いする際は「スポーツ整形外科」をご紹介させて頂く事が多いです)。
損傷形状で治りやすいのは「縦」「水平」「横」断裂の順との事。
内側と外側では、「内側半月板」損傷のほうが多く発生し、「外側半月板」の方が予後は悪いとの報告があります。
大腿骨は、膝の動きによって異なる面で半月板と接地し、膝屈曲に伴い大腿骨後方で接地するのに対して、膝伸展では大腿骨前方で接地します。
<受傷機転>
半月板損傷は、荷重時に膝の屈曲と回旋の動作が加わって生じると考えられています。
屈曲と回旋が加わったとき、半月板損傷のみの場合と、前十字靭帯損傷や側副靭帯損傷などと同時に合併する場合があります。 また、明らかな外傷がなかったとしても、運動の繰り返しや加齢により変性した半月板は損傷しやすく、スポーツ選手では、しゃがみ込みや立ち上がり動作の繰り返しによって生じることもあります。
「円板状半月板」はケガを起こしやすいといわれています。 発生率は3~7%程度で、大半は外側半月板で見られます(私はスポーツ整形外科で研修させて頂いていた際に1例のみ、小学生の女の子の内側円盤状半月板をみたことがあり、院長先生も珍しいと患者さま御家族に説明されていました)。
円盤状半月板では、正常の半月板よりも負荷力が集中しやすいために損傷が起こりやすいとの事。
<症状>
半月板損傷になると、階段の上下りや、膝を深く曲げる・完全に伸ばす、また就寝中の寝返り動作などで痛みが生じます。 また、膝が何か引っかかったような違和感を感じることもあります。ロッキングと呼ばれ、激しい痛みとともに急に膝が動かなくなってしまうことがあります。
半月板の自己治癒出来ない箇所が残ったままでは、関節の動きに伴って摩擦が生じ、関節軟骨が傷んでしまうい(半月板と関節軟骨では半月板の方が固いため)、水がたまったり腫れたりする関節炎を生じることがあります。さらに関節軟骨が傷むと関節炎だけではなく骨の変形(変形性関節症)になることもあります。
関節が腫れている(多量の水が溜まっている)場合、病院で穿刺して水を抜き、炎症を抑える効果のある薬剤(ヒアルロン酸など)を関節内に注入してもらうことがありますが、「水を抜くと癖になる」と言われますが、炎症が起こっていると“再び”水がたまるだけで、癖になる訳ではありません(炎症が起こっている箇所をどうにかする必要があります)。
<復帰までのポイント>(医接連携させて頂き、術後対応も行っております)
せっかく縫合手術した場合は、縫合した部が癒合しないと手術した意味がないので、術後に荷重制限(松葉づえ等を使用)をすることが多いのはそのためです。 (当院では松葉杖の貸し出しもしています)
リハビリ(可動域訓練や筋力トレーニング)に時間がかかることがあります。
切除手術の場合は、早期に歩行訓練が始まることが多いです。
半月板損傷後(手術後も)は、荷重分散という機能が損なわれ、焦って無理をすれば、関節軟骨を傷め、関節炎が発生し、かえって復帰が遅くなってしまう場合がみられます。
リハビリ内容(パテラセッティング、レッグカール・エクステンション、片脚バランス、自転車、スクワット、ランジ、ジャンプ、ランニング)等はインターネットでも検索できますが、開始時期や項目などは、やはり主治医の先生と連携・相談しながら慎重に進める事が大切だと感じます。
なかなか取れない「痛みや症状」是非ご相談ください。
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