4~10歳くらいの子どもの、10人に1~3人の割合で起こるといわれる「成長痛」。
「痛い!痛い!」と訴えた次の日には何もなかったように元気に遊んでいることもあります。
病院に行っても「痛みに対する特別な方法はありません」・・・や、
「痛い時にはさすったり、シップを貼るなどで様子見てください」と回答される事が多いようです。
これが難しい、、中々難しい、、、とても難しい!
南紀鍼灸接骨院の範囲・レベルでお伝えしたいと思います。。
下記の場合は「成長痛」では無い可能性があります
確かに分からないことが多いですが、「骨の成長に伴って痛みが発生することは医学的には無い」と言われています、、、。
「成長痛ではない」場合(骨端症等)がありますので、要注意!
困った時は、お気軽に相談下さい。
- 痛くなってから半日以上痛みが続く
- 痛む場所が、関節のみ
- 痛む場所が、片側のみ
- 痛みが、ドンドンひどくなる
- 痛む場所に、腫れや熱感がある 等
<成長痛の特徴>をお伝えします
「成長痛」は幼児から成長期に起こる子供の「両側」「下肢(足)」の比較的「広い範囲の痛み」の総称として使われています。
症状?
- 夕方から夜間に下肢(膝周囲が多い)の痛みを訴える
- 痛みの程度は様々で、泣くほど痛がることもある
- さすってやったり抱っこしたりしていると痛みは改善して、一晩経った翌朝には痛みを訴えないことがある
- 毎日痛いわけではなく、週2~月1回程度不定期に痛む
- 痛みが数時間以内に治まる
- 3歳から小学低学年によくみられる
- 保育所や幼稚園、学校などでの生活には困らないことが多い
このような状態が2週間~1ヶ月ほど続いている場合は「成長痛」と考えられるようです。
「小児の手や足の痛み」で、いろいろな疾患に対して「成長痛」という呼称が広く使われています。
実際、骨の成長に伴って痛みが発生することは医学的にないということなので「成長痛」と言う名を用いることは、、、如何か、、という声もあるのですが、成長痛に変わる適切な名がないため「いわゆる成長痛」などとして使用されているとの事です。
年齢や部位は?
年齢は2~14歳にみられ、多くは、3~5歳の幼児。
男女差はありません。
痛みは膝から足部に多く、時刻は夕方から夜半にかけてが多いようです。
有病率は、4~6歳児では約30%とも報告されており、極めて頻度の高い痛み症状といえます。
通常、腫れや圧痛や運動制限等はありません
腫れや運動制限がある場合には、スポーツ障害・ケガなど他の原因を考える必要があります。
代表例として、膝の「オスグッド病」や(押すとグッと痛いから「オスグッド」、、
ほかっといても治るよ~、、と年配の先生が学生さんと御家族にお話されているのを聞いた事がありましたが、、、、、そうでしょうか??、、、?
最近では「オスグッドの痛み期間は平均24カ月」との報告もありますので、痛みへの対応は早目に必要だと感じます)
踵の「シーバー病」など
運動をしているお子様に多いスポーツ障害も「成長痛の1つ」として使われることもありますが、これらは正確には違うもの。というのも成長期のスポーツ障害には「はっきりとした原因」があるからです。
(その他、疲労骨折、膝の分裂膝蓋骨や離断性骨軟骨炎、足の外脛骨や三角骨障害、など)
はっきりとした原因がないのであれば「成長痛」と考えて良いかもしれません。
原因は?
成長痛が起きやすい成長期の子供さんは、下肢の筋肉や骨・関節の発達が未熟で、関節も柔らかいですが、非常に活発に動きます。
やはり、下肢の発達が大きいときに起きやすい、といわれています。
一般的には「ストレス」や「筋肉の疲れ」が、痛みとしてあらわれるのではないかと考えられています。
*成長痛を訴えた子ども達は、後に「頭痛や腹痛」を訴えやすくなるとの事。
*また、家族で成長痛を訴えた方がいることも多いようです。遺伝的に閾値(刺激を感じる最小の強さ)が低いのかもしれない、との事。
将来は大丈夫?
後遺障についての報告はありません。
小学生以降では痛みの頻度は自然に少なく(1~2年が多いとの事)なっていくようです。
主に膝の裏側・太もも・ふくらはぎ・足首などを痛がりますが、どこが痛いのかはっきりしない場合があります。
くり返しになりますが、痛みを訴える原因は成長痛だけではありませんので、昼間も痛がったり、歩き方がおかしい場合や次第に痛みが強くなってくるようなときは、適切な指示を受けたほうが良いです。
「成長痛は骨が成長しているから痛みが起きる」と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、もし骨が成長することで痛みが出るのであれば、足だけでなく体全身に痛みが出るはずです。
どうしたら良いか?をお伝えします
日中たくさん走り回ることによる筋肉の疲労が、夜間の痛みや不快感の原因の一つとなることも考えられています。
また、「成長痛は子どもの心や体調のサイン」とも言われ、精神的なストレスや不安も成長痛の原因になると考えられています。
「成長痛」は昼間の遊び疲れに加えて、親や周囲の人から構ってもらいたい気持ちの表現とも言われますので、子供の訴えを無視せず、「成長痛」は仮病ではなく、痛いものだと理解してあげる事。
積極的にスキンシップを図ることも大切なことかもしれません。
次のような対応で効果のある場合があります。
・マッサージしてあげる
・足をクッション、布団などで持ち上げてあげる
・シップを貼ってあげる
・お風呂に入って温め、痛い部分を優しくさする
・スキンシップを図る など
また、足の筋肉のストレッチ体操を行うと痛みが和らぐとする報告もあります。
・子供の足裏を親が押して、足首を反らせる
・仰向けで、子供の膝を伸ばしたまま親が足を持って持ち上げる
・うつ伏せで、子供の片膝を曲げる
・身体を支える土台である足指を調えることも重要ですので、足指のグーチョキパー
このようなストレッチ体操を、痛みを感じない程度の力加減で、毎日少しずつでも継続してみてください。
*マッサージやストレッチで痛みが悪化したり、痛い場所がはっきりといつも同じである時、昼間も痛がる時、等は要注意!!
成長痛以外での対応をお願いします。
なかなか改善しない「痛みや症状」是非ご相談ください。
御役に立てるとうれしいです!
痛いのや辛いのは本人にしか分からへんのです。
「南紀鍼灸接骨院」の場所はこの画像が目印!
本州最南端:和歌山:串本:国道42号線沿い:駐車場大きい:お食事処「たい島」さんの東側:西向中学校さんの西側です。
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