お問い合わせ頂いた、ご父兄さまへ
「浮き指」とは、足指が地面に接していない状態のことをいいます。
人間の足指は、左右に10本ありそれぞれが地面に接していることが大切。
浮き指になると、その足の指に力を入れて地面を踏ん張れなくなります。
立った状態で体の重心を踵に移動させると足指が地面から離れるのが分かります。それが浮き指の状態で、体の重心の位置が踵側に移ってしまっている状態とも言えます。
浮き指のまま生活するということは、姿勢をはじめとした全身のバランスが崩れることに繋がりやすくなります。
大人だけではなく、小児にも増えており、小学校卒業時には、8割の児童にこの浮き指が見られるとの調査報告もあります。
下の画像は、膝が痛い主訴に加えて、「姿勢が悪い」「猫背を治したい」という小学生高学年の足裏です。第4,第5指が地面から浮いているのがわかります。こういった痛みや姿勢にも浮き指が関係している事が多いです。
例えば体の重心を後側に移動させて下さい(踵で立つ感じにする)。そうなると足指が浮いてきてバランスをとろうとするのが分かるでしょう。この状態が浮き指を表しているとも言えます。
そして、上の画像で第4,第5指が地面から少し浮いている(着地していない)この程度でも体に与える影響は大きいと考えられます。
この浮き指による姿勢の変化としては、体の重心が踵側に移動することによる腰痛、膝痛や首痛などになる場合があります。
足裏の画像です
どうしたら良いか?
①クツのサイズ調整
主に3〜6歳の頃にあまり歩いていなかったり、靴のサイズが合っていない子供は、浮き指になってしま う可能性が高いです。サイズが小さすぎる靴を履いていると、足を締め付けてしまうため成長を阻害しますし、大きすぎる靴を履いていると、歩くたびに足が靴の中で滑り、つま先が靴の内側に強く当たってしまうため、結果的に浮き指になってしまいます。自分に合った靴を履くことが大切。
②クツの中敷きインソール
インソールを使っているうちに、指を含めた足全体に力が入るようになり、自然と足の指で踏ん張れるようになります。理由は簡単、インソールを靴の中に入れて歩くことによって、足の指が靴の中で浮かずバランス良く靴底に接することになります。
③五本指ソックス
足が地面に接する面積が小さくなり、踏ん張れないため、体を上手く支えることが難しくなり、バランス感覚異常をきたします。指に力を入れられないと、踵重心になってしまいます。上手く支えられなかった姿勢を安定させるため、体に不必要な力をかけ続けることとなり、自然と前のめりの姿勢になり猫背の原因ともなります。その他、指の付け根や踵に、タコができて歩く時に痛んだりすることもあります。
④足指でグー・チョキ・パー運動
⑤お尻、太もも、ふくらはぎのストレッチ
⑥お尻の筋トレ
⑦体幹トレーニング
希望される患者さまに配布しています^^